10mmコンビネーションレンチ
14mmコンビネーションレンチ
プラスドライバー
ウォーターポンププライヤー


\5500

ビールケース
フロントブレーキパッド



 早め早めの交換を心掛けて下さい。交換時期を過ぎて気づかないでいるとディスクを痛めてしまい、大きな出費になりますし、なにより 危険です。パッドの残量は常に把握しておきましょう。
 前回自分で交換してその後フルードの補充を行っていないならば、最初マスターシリンダーに満タンに入っていたフルードがパッドの 消耗に従いだんだん減ってきますので、直接パッドの残量を見なくともある程度のところまではこの小窓で把握することができます。 ただし、あくまでも目安になりますので、ある程度のところからは実際のパッド残量を直接チェックしましょう。
 交換後、あたりがでるまでは今までの感覚でブレーキングしても止まらなくなります。あたりがでるまでは運転は控えめに。



 キャリパーをフォークにとめているボルト2本を14mmコンビネーションレンチで外し、 フォークのさらに上についているブレーキホースをとめているボルトを10mmコンビネーションレンチで外し、 メーターケーブルをとめる針金をとめているボルトを14mmコンビネーションレンチで外します。 この4本を外せばキャリパーはフリーの状態になりますが、外した後ホースでぶらさがった状態にならないよう、 ビールケースなど台の上にキャリパーを置きます。
 また、ここから先は絶対にブレーキレバーを握らないよう、細心の注意を払って下さい。 握ってしまったり、またはレバーが近くの障害物にあたって握った状態になると、 ピストンがでてしまいフルードを一回抜くかもっとでてしまえばキャリパーの組み直しになりかなりの手間を割くことになります。 (経験済み)


 外したらまずはパッドがどのようにキャリパーについていてどのように固定されてるかよくみて確認しましょう。 でかいほうのパッドがキャリパーの棒のようなホルダーに固定できるよう穴があいていて小さいほうは端に出っ張りがあり、 それがキャリパーのくぼみに引っ掛かるようになってるはずです。この辺の仕組みを頭で理解して下さい。
 確認したらいっぱい穴があいているプレート(フォークに固定されてたもの)を矢印方向におしてでかいほうのパッドを抜きます。 これで小さいほうのパッドも外せるようになりましたので、外します。逆に小さいほうから外しても何ら問題はありません。

 油圧ブレーキはパッドが減ってくるとピストンが自動的にせりだして遊びを調整する構造になっています。 パッド交換をする時点でパッドは減っているはずですので減ったぶんピストンはせりだしているはずです。 ピストンがせりだしているので残量が充分あり厚みがある新品のパッドはそのままでは入りません。 そこでピストンを戻します。要は引っ込むようにおしてやればよいのですが、片方ずつやると一方が入らなくなるので、 先にパッドをつけてパッドごと押し込みます。写真の矢印の位置をウォーターポンププライヤーで挟み押し戻します。 このときつけるパッドは大きいほうでも小さいほうでも問題ありません。写真は大きいほうをつけてます。
 ピストンを戻すとそのぶんのフルードがマスターシリンダに逆流します。 フルードを補充したり交換したことがなければ問題ないことが多いですが、 マスターシリンダからフルードが溢れる場合があるので、プラスドライバーでマスターシリンダのキャップを外し、 様子をみながらやります。あふれるようであればふきとり、フルードを必要量抜きます。

 パッドを2枚とも最初と同じように取り付けます。 最初にパッドを外すときにキャリパーにパッドがどのような方法で固定されていたかは頭で理解しましたから、 きちんと固定されるよう取り付けます。パッドを固定したらキャリパーをフォークに取り付けます。 くれぐれもつけ忘れ箇所や間違いがないように慎重に。当然のことながら2枚のパッドでディスクが挟まれるように取り付けます。
 取り付けおわったら、この時点ではブレーキレバーのタッチがフニャフニャになっていてまったくきかないはずです。 これはピストンを戻したために遊びが極端に大きくなっているためです。必ず普通に固くなるまでレバーをストロークさせます。 この作業を絶対に忘れないで下さい。もし忘れれば走行して一発目のブレーキがまったくききません。

初回作成 2000/08/29
最終更新 2001/09/01