10mmコンビネーションレンチ
17mmコンビネーションレンチ
ビニール手袋
オイルジョッキ


\5000

10w-40 SF規格以上のエンジンオイル×3L
オイルドレーンボルトパッキン
オイルフィルターパッキン
オイルフィルター
廃油処理用品



 今までこのサイトには基本であるはずのオイル交換が長い間ありませんでした。RBのオイルリザーブを利用していたからです。 このほどやっと終了しましたので自分でオイル交換してみました。
 エンジンオイルは主にエンジン内部の潤滑機能、オイルに熱が吸収されてそのオイルが各部を巡回することによる熱源の分散機能、 エンジン内部のスラッジなどがオイルに吸収されることによる洗浄機能、エンジン内部の隙間をオイルが埋めることにより漏れを軽減 する漏れ防止機能、防錆機能などがあります。
 これら求められる機能を提供するためには単なる油脂では力不足です。そのため、メーカー各社よりリリースされるエンジンオイルには ベールオイルの他に各種添加剤が適切に配合されます。
 オイルは使用するに従いその機能が劣化していくので定期的な交換は必須です。
 何事においても基本的なものは安価であればあるほどよいのですが、バイクの場合はオイルが安価ではないためかなりの出費となります。 ですが定期的な交換は必須ですので、高価なものに交換して長距離乗るよりはある程度信頼のおけるブランドの安価なものをまめに 交換することをお勧めします。
 オイルの出費をおさえる手段として二輪用よりも安価な四輪用のものを使用するという選択肢もあります。個人的にはお勧めしたい ですが、四輪と二輪ではオイルに要求する性能が異なるために成分が若干異なる可能性があるのとまれにクラッチが滑るなどの不具合が でるという話もあり、自信を持ってお勧めはできません。個人の責任において適切なものを選択して下さい。
 オイル交換前にはエンジンを暖気すると粘度が下がり、抜けやすくなります。ただし、エンジン本体とマフラー、オイルが高温に なりますので火傷には注意しましょう。ゴム手袋を使用するとよいです。
 ここではオイルとフィルターを同時に交換していますが、フィルターの交換はオイル交換2回に1回の交換で充分です。ちなみに オイル交換のメンテサイクルは社外オイルであれば3000km、純正オイルであれば5000kmです。また、走行距離が前記に満たない場合でも 半年毎には交換するのがセオリーです。


 まずバイクをセンタースタンドで立てます。


 エンジンの最下部にボルトがあります。これがオイルドレーンボルトです。この中にはオイルが溜まっていてボルトが詮の役目を しています。17mmコンビネーションレンチで緩めます。暖気をしているならオイルが相当な高温になっていますので火傷には 気をつけましょう。なお、ボルトを外すとすぐに勢いよくオイルが出てくるので、下にはあらかじめ廃油処理用品を置いておきます。
 余談になりますが、オイルを完全に抜くためにスタータでクランキングするとよいという人もいますが、あまりお勧めできません。 どんな抜き方をしても古いオイルはある程度残りますので神経質になる必要はないです。


 ここからフィルター交換作業です。ラジエータの下、エンジンとマフラー接合部の下辺りにフィルター固定ネジがあるので3本とも 10mmコンビネーションレンチで外します。すると蓋が前方に外れ、中にフィルターエレメントがありますので取り外します。このとき 予想以上にオイルが出てくると思いますので下に廃油処理用品を置いたほうがよいかもしれません。


 新品のフィルターエレメントをセットし、蓋を閉め、固定ネジを締めます。このとき、蓋につけるオイルフィルターパッキンは 新品に交換し、まんべんなくオイルを塗ります。オイルを塗ることによってオイル漏れを防ぐことができます。 また、フィルターには向きがありますので間違えないよう注意します。写真のように穴があいているほうが奥になります。 穴があいていないほうを奥にすると蓋がしまりませんので気づくと思いますが念のため。


 新しいパッキンを使ってオイルドレーンボルトを締め、オイル注入口のキャップをあけ、オイルジョッキでオイルを注入します。 この段階ではオイル点検窓で「F」のレベルまでオイルを注入します。注入したら一度キャップをしめてエンジンを始動し、 30秒程アイドリングしてから停止し、1分程放置して再度オイル点検窓を点検します。オイル量が減っているはずなので今度は 「F」と「L」の中間まで再注入します。特にフィルターを交換した場合はかなり減るはずです。


 キャップがしまっていることを確認し、暖気運転をします。エンジンが暖まったら一度停止し、1分間放置します。この状態で「F」と 「L」の中間にくればOKです。足りなければつぎ足します。

 以上で作業は終了です。こぼれたオイルは全部きれいに拭き取りましょう。また、廃油処理用品の処理方法は自治体により異なる ようですので確認が必要かもしれません。
 フィルター交換はオイル交換2回に1回で充分ですので、単にオイルのみ交換するのであればドレーンからオイルを抜きオイル注入口から オイルを注入するだけです。もちろんこの場合もオイル量のチェックは上記の手順で行います。
 それからオイル交換してしばらくは毎回乗車前にオイル量や駐車場所にオイル滲みがないかチェックしましょう。 特にオイルドレーンボルトの締めつけトルクが弱かったりオイルドレーンボルトパッキンが正常に働いていないと周辺から漏れている 場合があります。オイル量が減っていたりオイル滲みがあったらドレーンボルト周辺、フィルター近辺等から漏れていないか確認し、 漏れているようなら早急に対処しましょう。

初回作成 2001/06/19
最終更新 2001/07/06