ラジオペンチ
ウォーターポンププライヤー


\2500

リアブレーキパッド



 早め早めの交換を心掛けて下さい。交換時期を過ぎて気づかないでいるとディスクを痛めてしまい、大きな出費になりますし、 なにより危険です。パッドの残量は常に把握しておきましょう。
 前回自分で交換してその後フルードの補充を行っていないならば、最初マスターシリンダーに満タンに入っていたフルードがパッドの 消耗に従いだんだん減ってきますので、直接パッドの残量を見なくともある程度のところまではこの小窓で把握することができます。 ただし、あくまでも目安になりますので、ある程度のところからは実際のパッド残量を直接チェックしましょう。
 交換後、あたりがでるまでは今までの感覚でブレーキングしても止まらなくなります。あたりがでるまでは運転は控えめに。



 リアブレーキキャリパの下部にプラ製のダストシールがあります。これは単にはまっているだけなので手前の部分を引っ張りつつ下に 押し下げて外します。


 キャリパーを下から覗きこむと中の構造がわかります。ここでよくみてどのようにパッドが固定されているか理解しましょう。
パッドには下の方に穴があり、そこを2本の鉄の棒が貫通しています。この棒は、キャリパーにあいている穴を通して手前に引き抜くことが 可能ですが、抜けないように穴の手前でピンでとめてあります。その他にもパッドを固定するための部品がパッドと棒に干渉するように 取り付けてあります。写真では下の矢印の右と左が棒が抜けないように固定しているピン、パッドを固定する部品は下の矢印の真中と 上の矢印、という配置になってます。つまり、ピンと固定部品を外して棒を引き抜けばパッドは下方向に落ちてくることになります。
 矢印の部品はいずれもラジオペンチで下方向に引っ張って外し、棒を手前に引っ張ると抜けてきます。抜けたらパッドを下方向に 引っ張ると外すことができます。


 油圧ブレーキはパッドが減ってくるとピストンが自動的にせりだして遊びを調整する構造になっています。パッド交換をする時点で パッドは減っているはずですので減ったぶんピストンはせりだしているはずです。ピストンがせりだしているので残量が充分あり 厚みがある新品のパッドはそのままでは入りません。そこでピストンを戻します。要は引っ込むようにおしてやればよいです。
 古いパッドを取り付けた状態でウォーターポンププライヤーでパッドとキャリパーをはさみ、ピストンを戻します。リアブレーキは フロントと違い、対向2ポッドキャリパーとなっているため、両方について戻す必要があります。ここが結構面倒です。新品パッドが 入る隙間ができるまで根気よく作業しましょう。なお、写真では鉄の棒やピンがついた状態で作業してますが、実際にはどちらも外した 状態でないとピストンを戻して新品パッドが入るかを確かめるときにいちいち棒とピンを外すことになり、大変面倒です。 これは、私が実際に作業した日からだいぶ日がたってから写真を撮影したため、「やってられねえや」ということでこのような 中途半端な状態になりました。つまり管理人の手抜きです(笑)。 まどわされることなく頑張って下さい。

 パッドを2枚とも最初と同じように取り付けます。最初にパッドを外すときにキャリパーにパッドがどのような方法で固定されていたかは 頭で理解しましたから、きちんと固定されるよう取り付けます。くれぐれもつけ忘れ箇所や間違いがないように慎重に。 当然のことながら2枚のパッドでディスクが挟まれるように取り付けます。
 取り付けおわったら、この時点ではブレーキレバーのタッチがフニャフニャになっていてまったくきかないはずです。これはピストンを 戻したために遊びが極端に大きくなっているためです。必ず普通に固くなるまでレバーをストロークさせます。 この作業を絶対に忘れないで下さい。もし忘れれば走行して一発目のブレーキがまったくききません。

初回作成 2001/10/04
最終更新 2001/10/04