4mmヘキサゴンレンチ


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厚手のボロ布



 ガソリンタンク内にはガソリンの他に空気が入ります。温度変化によってタンク内では空気中の水分が結露し、 ガソリンに混じってキャブへ流れ込みます。キャブはガソリンをフロート室に1回ためます。 水はガソリンより重いので、フロート室にたまった水分はたまにぬかないとどんどん増えていきます。 これが積もり積もって最終的にエンジン不調やキャブ不調になります。
 ・・・と、一般的にはいわれることもあるようです。 私自身、これをやらなかったためにエンジン不調やキャブ不調に悩まされたことはありませんが、 まあ気休め程度に年に1回程度やってみてもよいでしょう。


 まず最初に燃料コックが「ON」の位置になっているか確認し、そうでなければ直します。これを忘れると大変なことに・・・。


 まず車体左側から、エンジンをフレームにとめているネジ2本があるところあたりを下から覗くとキャブが並んでいて、 矢印で示したネジが見えます。(写真左)これがキャブのフロート室のドレーンボルトです。これでキャブ2つ分です。
 キャブは4つあるので、今度は車体右の同じあたりを下から覗くと同じようにドレーンボルトがあります。(写真右) ちなみにこの場所の周辺で4mmのヘキサゴンボルトはキャブのドレーンボルト以外にありませんので、レンチとサイズがあえばOKです。
 ボルトを4mmヘキサゴンレンチでゆるめるとガソリンが出てきますので、 下にボロ布をあててこぼれないように出てこなくなるまで待ちます。ネジは一度完全にとってしまったほうが確実に排出できるでしょう。
 終わったらボルトをしめ、同じ手順で4つともぬきます。

 ・・・恐らく思った以上に出てくると思います。他の部分についたガソリンは水で洗い流します。
 ガソリンを洗い流したら、そのままではフロート室がからっぽなので、燃料コックを「PRI」の位置にし、エンジンをかけます。 最初はかからないかもしれませんが、何回かチャレンジするとかかります。エンジンがかかれば終了です。 ・・・と思ったら肝心なことを忘れてました。燃料コックは必ず「ON」の位置に戻しておきましょう。

初回作成 2000/06/27
最終更新 2001/04/05