12mmコンビネーションレンチ
17mmコンビネーションレンチ
22mmコンビネーションレンチ
定規


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なし



 チェーンは走行するたびにコマとコマの繋ぎ目のガタが大きくなり、だんだん伸びていきます。伸びたまま放っておくと走行中に スプロケットからチェーンが外れてしまったり、パワーのロスが激しくなるため、遊びが限度を越えたら調整する必要があります。 パワーのロスはまだしも、走行中に外れた場合、外れたチェーンが後輪に巻きついて後輪がロック、転倒事故を起こす危険もあり、 特に高速走行中ではここを甘くみると死にます。また、外れたチェーンがエンジンブロックをかち割ることもあるようです。 こうなると事実上全損になります。また、弊害はそれだけではなくスプロケットの寿命を著しく縮めます。逆に指定の値よりも張りすぎた 場合には大きなギャップを乗り越えてサスが大きくストロークしたときにチェーンの長さが足りなくなり、突然切れます。また、 チェーンもスプロケットも過大なトラクションによって寿命が著しく縮みます。どちらにしてもよいことはないので、 伸びたら早め早めに張り直し、常に指定範囲内の遊びに保ちましょう。
  実際の作業ではリアアクスルを緩めて調整します。左右の引き代がきっちり同じでないとチェーンラインが斜めになるため チェーンやスプロケットの磨耗を早めます。また、リアタイヤも車体に対して斜めになるため真っ直ぐ走れなくなります。 左右のリアアクスルの引き代が同じになるようきっちり調整しましょう。そのためにリアアクスルのねじのところに目盛がふって あります。


 まず、センタースタンドでバイクをたてます。
 次に、アクスルシャフトのナットを緩めるのですが、片方だけを緩めても反対側が空回りするのでちょっと工夫が必要です。

 車体左のナットに22mmコンビネーションレンチを写真左のようにかけ、 車体右のボルトに17mmコンビネーションレンチを写真右のようにかけます。 シートの上に座り、左右のレンチに足をのっけて踏み込みます。くれぐれもネジをなめないように慎重にかつ大胆にやります。 もちろんこんな工具の使い方は邪道ですが、1人でやるならこの方法しかないでしょう。 これがいやだったら近くの友人を呼んで左右から二人でやるなど、 なにしろなんらかの方法で左右どちらかのボルトを固定してやらないといつまで回しても空回りするばかりです。 この方法だと左右ともにボルトを緩める(踏み込む)ことになるので簡単に緩みます。


 アクスルシャフトのナットが緩んだら左右のスイングアームの先端にあるナットを均等に12mmコンビネーションレンチで締めると チェーンが張られます。 張りすぎたときは一度ナットを思いきり緩めてリアタイヤを後方に引っ張り、そこから再度締めこんでいき調整します。


 チェーンはだいたいこのあたりで上下に動かして25mmから35mmの間で調整します。 また弛んでくることを考えれば25mm程度で調整するのがよいと思います。


 チェーンを張ったら左右のアクスルシャフトのネジのところに目盛りがあるので、 この目盛りが寸分違わずぴったり同じ位置にくるようにスイングアームの先端のナットを微調整します。
 目盛りをオーバーするようであればチェーンの交換時期です。(チェーン交換 作成中)

 最後にアクスルシャフトのナットを締め付け、スイングアーム先端のナットを締め付けて終了です。

初回作成 2000/07/06
最終更新 2001/04/18