プラスドライバー
マイナスドライバー
8mmコンビネーションレンチ
10mmコンビネーションレンチ
スナップリングプライヤ(穴用)


\5000

DOT4ブレーキフルード
ダイヤフラム
ピストンカップセット
ボロ布



 特に中古車の場合にマスタシリンダ内のピストンカップが磨り減っていてブレーキのききが甘くなっていることがあります。 キャリパーのオーバーホールをしてみてなお甘いようであればここを疑ってみましょう。また、不完全な作業では命を落とすことに なりかねません。少しでも不安があればバイク屋さんにだしたほうがよいです。メンテサイクルは2年毎です。
 実際の作業では車体各部にフルードがかかってしまうと思います。その都度確実に洗浄しましょう。
 作業に自信があってもいきなりは走行せず、まずブレーキがきくか確認し、確認しながらだんだんスピードをだすくらい 慎重になって下さい。ミラーの位置は狂いますので再調整します。



 マスターシリンダをフリーにするために、まずスイッチボックスを外します。下から見ると2本のビスでとまってますので、 これをプラスドライバーで外すと上下にパカッと割れます。


 スイッチボックスが外れたらブレーキレバーをマイナスドライバーと10mmコンビネーションレンチで外します。


 マスターシリンダー本体を8mmコンビネーションレンチでハンドルから外します。


 マスターシリンダーをグリップ方向から見ると穴の中にゴムブーツが見えます。これははまっているだけなので手で外します。


 ゴムブーツを取り去ると中にサークリップが見えます。これでピストンがでてこないよう固定してあります。 取り外し用の穴が2つあいてますので、ここにスナップリングプライヤー(穴用)を差し込み、外します。 その後穴のまん中に見える金属のピストン本体を手でつまんで引っ張るととろりとでてきます。
 マスターの中のフルードがほぼ全量でてきますので、ボロ布をあてがいながら外します。


 これがピストン本体です。
 新しいものを写真のように組み立て、全体にDOT4ブレーキフルードをまんべんなく塗りたくります。 これを怠ると機械的摩擦によりマスターシリンダが一発でダメになりますので、気をつけましょう。

 次にピストンを組み立てます。分解と逆順に組み立てて下さい。 穴にピストンを挿入するときちょっとでもひっかかったらそれはカップがひっかかってますので、よくみながらきちんと挿入しましょう。 するっと入るはずです。
 サークリップには組み付け方向があります。微妙ですが平らなほうが手前になりますので、くれぐれも間違わないようにしましょう。 また、本来入るべき溝にきちんとはまっていないとピストンを固定するものがなくなり、大変危険です。 きちんと挿入位置を確認して下さい。
 ゴムキャップはピストン先端の窪みで固定させるようになってます。こちらも確実に固定するように取り付けしましょう。


 マスターシリンダーキャップをプラスドライバーで取り外し、ダイヤフラムを交換します。

 分解と逆順にレバー、スイッチボックスを組み付け、フルード補充、エアー抜きをして終了です。 詳細は(フロントブレーキフルードの交換とエア抜き)を参考にして下さい。

初回作成 2000/08/18
最終更新 2001/04/18