10mmソケットレンチ
プラスドライバー

\1500

純正ラジエーターキャップ
車用クーラント
500mlペットボトル


 クーラントには冷却機能と不凍機能と防錆機能と潤滑機能があり、このうち不凍機能と防錆機能と潤滑機能は古くなるにしたがい 低下していきます。すぐにどうこうということはありませんが、何年も同じものを使い続けるとラジエーター内の錆により穴があいて クーラントが漏れ出したり冬に凍ってしまったり冷却水ポンプに不具合がでたりします。通常クーラントは2年の寿命がありますので、 メンテサイクルは2年毎ですが、それよりも寿命が短いものもまれに見ますので、今回交換して次の交換時期はクーラントの説明書に 従って下さい。
 作業上の注意点として、走行直後は絶対に避け、必ずクーラントが冷たいときにして下さい。熱いときにやるとラジエータキャップを 外した途端熱湯が吹き出て危険です。また、作業途中でクーラントが他の部分に付着した場合はすぐに水で流しましょう。

 まず、タンクを外します。(タンクはずし)

 車体前方にラジエータキャップがあります。2段階構造になっているので左に回して止まったらもう1度左に回して外します。

 インレット及びアウトレットホースのクランプをプラスドライバーで外し、ホースを抜きます。 場所はエンジン本体の車体左側の「SUZUKI」と刻印があるクランクケースのすぐそばです。 このとき、クーラントがほぼ全量出ますので、下に受け皿を置きましょう。
 全部抜けたら再度ホースを繋ぎ直し、ラジエーターキャップがあったところに水道水を注ぎ、満水になったらエンジンをかけ、 2000から3000rpmでアイドリングします。1分位したらエンジンを停止し、またホースを外して水を捨てます。 だいたい2回目位まではまだクーラントの色がついた水がでてくると思いますが、透明になるまでこの作業をくり返します。

 透明の水が出てくるようになったら、再度水を捨て、ペットボトルを使って新しいクーラントを注入します。 ラジエーターの総容量は約1700ccですので、クーラントの容器に書いてある表を見て、 自分の住んでいる地域の最低温度でも耐えられるような濃度を作れるようにします。 ペットボトル満タンで500ccですので、それで計るか、心配な場合は別の方法で合わせます。 入れ終わったら水道水をキャップ口一杯まで注入します。

 エアー抜きボルトを10mmソケットレンチで緩め、エアーを抜きます。エアーが抜けたら水が出てくるので、また締めます。 位置は上の作業でクーラントを抜いたホースのちょっと上あたりです。
 エンジンをかけ、2000から4000rpmでアイドリングさせ、キャップ部の水が減る場合はその場で補充します。 また、車体を左右に傾かせ、水が減る場合は同様に補充します。減少しなくなったら新しいキャップを二段階に締めます。

 リアブレーキのマスタシリンダの奥にあるラジエータリザーバータンクのキャップをあけ、小窓の一番上まで水道水を補充します。
 最後にホースのクランプを締め、エアー抜きボルトを本締めしてタンクを取り付けて終了です。
初回作成 2000/06/18
最終更新 2001/04/18