プラスドライバー
ノギス
お口にやさしいやわらか歯ブラシ


\7500

フロートニードルバルブアッシ(4)
バルブシートOリング(4)



 キャブはエンジンに安定した混合気を供給するために一度キャブ内のチャンバーにガソリンを一定量貯めこみます。 この量を調整するのがフロートで、フロートを調整して油面の高さを調整することを油面調整といいます。フロートの調整が不適当で 油面が規定値よりも低くなるとガス欠のような症状になり、高すぎるとカブります。一方、フロートと連動してガソリン流路の栓の 役割を果たすニードルバルブは損傷があるとうまく栓の役割を果たせなくなり、油面が高めになってカブる原因となったり、さらに 損傷が激しくなるとガソリン流路をきちんと塞ぐことができなくなり、オーバーフローして燃料がキャブの外に漏れ出てきます。 どちらにしろキャブの中で重要な機能を持つ部品ですので、気をつけて扱いましょう。特にフロートは軟弱なプラ製で無理な力をかけると 変形し、それが原因で油面が狂うことがあります。
 もうひとつ、フロートは一見正常に見えても古いものだと浮力が衰えて油面狂いの原因になっていることがあります。これは実際に ガソリン中にフロートを浮かべてちゃんと浮かぶかチェックする以外に見抜く方法はありません。
 どちらにせよフロートとニードルバルブのどちらか一方に不具合があった場合でも部品としてはフロートとニードルバルブがセットに なったアッシーとしてしか取り扱っていませんので、不具合を発見した場合には両方とも新品に交換してしまいましょう。


 まずキャブをはずします。(キャブはずし)


 アイドルアジャスタ固定ネジをプラスドライバーで外します。これは一番左のキャブについています。


 オーバーフローパイプを外します。根元にクランプがついてますのでこれを指で縮めながら、4気筒分すべて外します。


 フロートチャンバボディをとめているネジをプラスドライバーで外します。 写真ではまだオーバーフローパイプがついてますが、もう外してあるのでないはずです。 これは写真を撮った日が違うからです。気にせず進めて下さい。
 それからフロートチャンバボディの裏側には鉄製のオーバーフローパイプがのびてますのでやや斜め手前に外す感じにします。 乱暴にするとその鉄製のパイプが曲ってしまいます。


 フロートチャンバボディを外した状態で写真のように見たときの寸法(キャブあわせ面とフロートトップ) が8.06mmになるように定規で測りながら調整します。調整の仕方は後述します。
 油面8.06mmというのはあくまでも理想値ですので、実際には8mm程度でよいと思いますし、 実際ミリ単位以上の調整は人間には不可能でしょう。
 ここではフロートを上下に動かしてどのような原理で油面が保たれてるか観察して頭で理解して下さい。
 ちなみに実油面で計る場合は14.6mmであわせます。


 フロートをバルブシートごと外します。バルブシートとは写真の矢印の部分です。 ここはOリングの摩擦で固定されてるだけなので手前に力一杯引っ張れば外れます。力一杯フロートを壊さないように気をつけましょう。


 これが外したフロートとバルブシートです。バルブシートのOリングは交換しておいたほうがよいでしょう。 バルブシートには金網のフィルタがついてるので歯ブラシで掃除します。 写真の金網はへこんでますが、これはバルブシートを外すとき力一杯やったらへこましてしまいました。こうならないよう注意しましょう。
 写真の矢印で示したバルブシートとフロートのところのちょうつがいのピンは差し込んであるだけなので手で引き抜きます。


 ちょうつがいを外すとバルブシートの中からニードルバルブがでてきます。 これがバルブシートの中につっこまれています。タンクからキャブへの燃料はバルブシートの穴を通ってきますので、 その燃料をフロートと連動したニードルバルブが栓となり、流したり止めたりしてます。ちょうど洋式トイレのタンクと同じ構造です。
 写真矢印のフロートの金属部分にあたる棒の部分は指で押すとダンパーになってるのがわかると思います。 これはちょっとした衝撃で燃料が安易に増減しないようそうなっていますが、油面調整するときはこれが縮まないように、 なおかつフロートの金属部分がダンパーに触れる位置で寸法を計ります。
 ニードルバルブの黒い三角部分がバルブシートとあたる部分が段付き磨耗していると油面が狂う原因になるので、交換します。


 油面の調整は前述した注意点を守りながらフロートについている金属部分を曲げて調整するか、フロートごと交換します。 これまで調整方法を詳しく書きましたが、この金属部分を曲げて思い通りの油面に調整するのは至難の業なので交換してしまったほうが 早いかもしれません。

 以上の作業を4気筒分やります。 もし4気筒分全部いっぺんにやる場合はバルブシートとフロートとニードルバルブが一対になってますので入れ替えないようにします。 バルブシートは組み立てのとき平面部分がキャブのあわせ面とツライチ位になるまで押し込みます。
 あとは元通り組み付けて終了です。組み付けのときジェット類の締め付けは軽くいっぱいまで締め付ける程度でじゅうぶんです。

初回作成 2000/09/20
最終更新 2001/07/15