マイナスドライバー


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なし



 パイロットスクリューではアクセル開度が小さいときの混合気を増やしたり減らしたりできます。
 バイクがまったくノーマルでアクセルをあまりあけていないときやアイドリング付近の調子が著しく悪く、 なおかつ今までバイク屋まかせで一度もキャブをいじったことがなければここの調整を疑ってみましょう。 ひどいと規定値をまったく無視したセッティングになってます。 もしチェックしてみてここが狂ってたらジェットニードルの調整も怪しいのでそちらも疑ってみることをお勧めします。 (キャブダイヤフラムとジェットニードルの点検と調整)
 ここでは確実な作業のためキャブをおろしてますが、パイロットスクリュー自体はキャブ外部についてますので、 そこに届くようなマイナスドライバーがあるか、手が届けばおろさなくてもできます。


 まずキャブを取り外します。(キャブはずし)

 キャブをひっくり返すと4つそれぞれのキャブにパイロットスクリューがあります。 このネジをマイナスドライバーで締めればアクセル小開度での燃料が薄くなり、緩めれば濃くなります。 規定値ではネジを軽くいっぱいまで締めた後一回転緩めます。
 最初に締める段階で二回転も三回転も締まったり、または一回転も締まらなかったら今までの調整が狂っていたことになります。
 4つのキャブにパイロットスクリューが4つついてますので4気筒分調整します。 また、ここの調整をいじることでパイロット系のセッティングをすることができますが、あまりお勧めはできません。 もし規定値でもどうしても気になるくらい調子が悪いようであれば二次エアー吸い込み、キャブ内部のつまり、 エアクリーナの汚れなど他の原因を考えるべきです。
 バイクがノーマルの状態で、調子が悪いために規定値以外のセッティングが必要になることはありえません。

 以上です。おわったら元通りに組んで終了です。

初回作成 2000/09/20
最終更新 2001/07/15